奇跡の数学 入江伸 祥伝社(絶版)
オヤジらしくまたも懐かしい本です。しかも絶版なのでここに書くのはあまり適当でないのですが,古本屋を探せばまだまだ手に入るようなので書いてみます(Amazon経由の古本屋ではみな三千円近くで売られてます。四,五百円の新書だったのに)。
入江伸という人はその昔,有名私立中高への進学塾の走りとして有名になった伸学社という塾の塾長。当時何も知らなかった田舎の中坊の私は,本屋で「奇跡の数学」というインパクトのある新書を発見(NONブックス,懐かし!)。おそらく小一時間くら立ち読みし,その分かりやすさや奥深さに感銘して買ってきたのです。
私が1次関数の授業で話すときのイメージは,少年の時に読んだこの本の印象がベースになっています。身近なもので具体的に考えればよくわかるのだ! ということをそのとき体験しました。
当然その後出た「奇跡の受験数学」も読みました。当時の私には難しすぎましたが。
当時この入江塾は飛ぶ鳥を落とす勢いで有名中学高校の合格者を輩出しました。当然マスコミが取り上げて話題になり,その教育方針には賛否両論があったようです。異を唱えていた1人は数学者の遠山啓先生。当時朝日新聞で2人の教育観について激論を戦わせるコラムが連載されていたのを覚えています。そんなことをきっかけに,遠山先生を知ることにもなり,高校生になって岩波新書の「無限と連続」を読んで感動し,大学生になって「水道方式」という指導法があることを知りました。まさかするとは思わなかった塾の仕事をするようになってから,当然水道方式にはお世話になり,まだまだ何も分かっていない自分であることを今だに再認識し続けています。
本のつながりはすばらしい。








